この記事は、インプラントの埋入から仮歯までをご紹介したこちらの記事の続きです。
「右上奥歯への2本のインプラントの埋入から仮歯のセットまでの治療の流れ。2023.01.22」
前回の記事で仮歯をセットして噛んでいただいて約3週間経過しました。
インプラント周囲の骨は噛む刺激・咬合力負担によって成熟し、より硬くしっかりとしていきますので
仮歯で咬んでいただくことで咬み合わせに慣れて頂くことと骨の成熟を図ります。
本日は仮歯を外してセラミック製のかぶせもの(クラウン)を接着します。
写真上がセラミックのかぶせもの、下が仮歯です。
患者さんの歯の色に合わせて、セラミックはe.max®LTA3を用いました。
前回は20Ncm の締結トルクでしたが、本日は35N㎝で増し締めします。
必要時にネジ穴に再アクセスできるようにテフロンテープで埋めます。
セラミックの内面はフッ酸処理とシランカップリング処理を行い、乾燥状態でレジンで接着しました。
咬合調整と仕上げ研磨を終えた状態です。
ここまで技工作業を含め一切の外注なく全ての工程を私が行っています。
連続した複数のインプラントでの治療の場合、1本ずつ(単冠)で仕上げると骨の生まれ変わり(リモデリング)によって
隣り合う接触圧がきつくなったり、ゆるくなったりすることがありますので
基本的には連結冠での仕上げをお勧めしています。
その場合、連結している間の部分は歯間ブラシやスーパーフロスでお手入れしていただきます。
ただし、患者さんのお好みで1本ずつの仕上げがお好みの方もいらっしゃいますので
その場合にはそのように対応可能です。
O・Cさん、いよいよこの部分も完成ですね。
喜んでいただけて私も嬉しいです。
またメインテナンスでお会いしましょう!
広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス