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インプラント症例・ブログ

右上大臼歯部分にサイナスリフトを行いました。2018.05.28

右上臼歯部の咬合面観です。

右上第一大臼歯部分にインプラントの埋入計画を立てます。

 

オフィス内の歯科用CTで撮影したデータです。

上顎骨の厚みが薄く、かつ抜歯前の歯周組織の炎症により軟組織で貫通しているようにも見えます。

この状態のままではインプラントを埋入することが困難ですので

インプラントの事前準備としてサイナスリフトを行い、上顎骨の骨増生を行います。

 

表面麻酔の後に浸潤麻酔を行いスタートします。

 

まずは粘膜を剥離しました。

幸いなことに骨組織を貫通する軟組織はありませんでした。

しかし、上顎洞粘膜(シュナイダー膜)の剥離が難しいかもしれませんので注意が必要です。

仮に粘膜が骨組織を貫通していればその部分を上顎洞粘膜と一緒に剥離するか、剥離が困難であれば切離して取り除き

穴が開いた骨の部分にはコラーゲン膜で保護し、通常のサイナスリフトを行います。

 

骨の開窓を終え、上顎洞粘膜の剥離を無事に終えました。

 

骨移植材を用意します。

 

上顎洞粘膜を剥離したスペース=骨増生を行いたい部分に、骨移植材を填入しました。

 

吸収性コラーゲンメンブレン(コラーゲン膜)でカバーし、軟組織の侵入を防ぎます。

サイナスリフトはGBRの一種ともいえます。

 

抜糸不要な吸収性縫合糸で縫合して終了です。

 

直後は鼻をかんだり、外から押さえたりなど外力の加わることを行ってはなりません。

約6か月にインプラントの埋入オペを行う予定です。

 

※サイナスリフトは非常に高度でデリケートな外科処置につき、上顎洞粘膜の穿孔や術後感染のリスクがあります。

※骨補填材やコラーゲンメンブレンに対してアレルギー反応が起こる可能性があります。

※このケースでは投薬も含めて費用は約12万円です。(状況によって費用は異なります)

 

S・Mさん、東広島市西条町からのお越しに恐縮です。

よくぞオペを乗り越えられました。治癒後が楽しみです。
 

広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス

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