チタン製のインプラントが体質に合わない患者さんが少なからずいらっしゃいます。
かつて他院にてインプラント治療を受けられた左下第一大臼歯部分のインプラントの撤去をご決断です。
レントゲン写真からバイオホライゾン インプラントであることが判ります。
ラバーダムを装着し、スクリューホールを目指します。
スクリューホール(ネジ穴)が無事に見つかりました。
ドライバーを減速コントラで回しますと、スクリューが折れました。
ネジの先端部分が残っています。
通常ですと、折れたネジはゆるゆるで簡単に取れることが多いですが、今回はかなりしっかりと入っています。
なにかを噛み込みながら締め付けられた可能性が高いと思われます。
除去したアバットメントとクラウンが一体となった構造物です。
ジルコニアカスタムアバットメントですが、粘膜貫通部分は研磨がなされていないようです。
折れたスクリューは顕微鏡下で除去できました。
かなり強敵でした。
ここまでくればあとはネオ フィクスチャー リムーバーで決着をつけます。
無事に撤去できました。
撤去後の穴はサイトプラスト d-PTFEメンブレンを用いて封鎖します。
縫合を終えました。抜糸は約1週間後に行います。
メンブレンの除去は6週間後に行う予定です。
I・Mさん、折れたスクリューの除去は大変でしたが無事に終わり安堵しています。
体調の改善を期待しています。
もしよろしければ
インプラントの再治療・撤去も行う広島市の歯科 三好デンタルオフィス