左上第一大臼歯(金属冠がセットされている歯)が歯根破折により腫れと排濃、痛みが出ていました。(2017.06.07)
口蓋側には分岐部の病変に起因して腫脹があります。
頬側からは排濃が見られます。
残念ではありますが、歯根破折から分岐部病変を来しているため抜歯を選択しました。
抜歯した左上第一大臼歯です。
無事に抜歯を終えた抜歯窩の状態です。
コラーゲンスポンジを挿入して抜歯窩の血餅の保持を助けます。(2017.06.07)
抜歯後17日目の状態です。(2017.06.24)
抜歯後半年が経過した状態です。(2017.12.13)
いよいよインプラントの埋入計画を立てます。
いつものようにオフィス内の歯科用CTでシミュレーションします。
フェイスボウトランスファーを行い、顎関節の関節頭と上顎歯列の関係を記録します。
咬合器にマウントしました。
模型上とCTデータを重ねあわせてサージカルステント(ドリルガイド)を作成し、私も脳内イメージを作ります。
いよいよ本日、インプラントオペを行います。
まずはステントの適合を確認し、ドリリングを開始します。
安全な深度までドリリングし、深度ゲージを挿入しデンタルレントゲン写真を撮影します。
想定通りの位置角度でしたのでドリリングを進め、オステオトームでソケットリフトを行います。
歯肉の厚みも計算します。
オステオトームをマレットで槌打して上顎洞底を拳上するソケットリフトを行います。
粘膜剥離を行わないフラップレスオペにより、インプラント埋入窩(インプラント床)の形成が出来ました。
スイス ストローマン社のインプラントを用います。
BLTインプラント Roxolid SLActive φ4.1mm 長さ 8㎜
無事に埋入を終えました。
挿入ジグを外しました。
インプラント本体のスクリューホールを保護するための封鎖スクリューを準備します。
封鎖スクリューで封鎖しました。
インプラントの埋入トルクは十分に出ましたが、長さの8㎜のインプラントですので、
大きなヒーリングキャップですと食べ物を介在して咬合圧がかかり、上顎洞にインプラントが迷入してはいけませんので封鎖スクリューを選択します。
埋入オペ終了時のレントゲン写真です。
今後、金属も少しずつ除去していきます。
S・Nさん、こちらのサイトもご覧いただきありがとうございます。
新しい記事第一号となり、わたしも嬉しいです。
咬めるようになる日が楽しみですね。