広島県三原市よりお越しのS・Sさんのインプラント治療が完成して1年3ヶ月が経過しました。
画像中央の右下第二小臼歯が歯根破折を起こしています。(2016.06.22)
残念ですが抜歯せざるを得ない状態です。(2016.06.22)
メタルコアはクサビ状の形態であることから歯根に対してストレスを与える可能性があります。
歯根は薪を割るようにパキッと割れています。
抜歯後の抜歯窩(ばっしか)の状態です。
骨補填材を用いてソケットプリザーベーションを行います。
d-PTFE膜であるサイトプラストでカバーします。
約6週後に膜を除去しました。(2016.08.05)
膜を除去した後の状態です。
抜歯後約3か月経過しましたら、インプラントの埋入準備を行います。(2016.09.20)
まずは上下歯列模型の作成とフェイスボウトランスファーを行い、上顎歯列と顎関節との位置関係を記録します。
KaVo proter evo7 咬合器に上下歯列模型をマウントしました。
CTデータと重ね合わせてインプラントの埋入位置・角度を決定し、サージカルステント(ドリルガイド)を製作します。
いよいよインプラント埋入オペに臨みます。(2016.10.28)
サージカルステントを用いてドリリングを開始します。
深度ゲージを挿入しレントゲンを撮影して角度を確認します。
シミュレーション通りドリリングできていましたので粘膜を剥離して、ドリルステップを進めます。
※現在では粘膜剥離を極力行わなず、フラップレスオペで行っています。
インプラントはスイスのストローマン社のものを用います。
BLT Roxolid φ4.1㎜ 長さ10㎜
インプラントの埋入を終えました。
封鎖スクリューで保護しました。
オペから約10日間経過しました。(2016.11.09)
封鎖スクリューをヒーリングキャップに取り替えました。(2次オペ)(2016.12.01)
ジルコニアカスタムアバットメントを締結しました。(2016.12.26)
画像左隣の右下第一大臼歯の再根管治療時に撮影したレントゲンン写真です。(2017.04.18)
右下臼歯全ての完成時です。(2017.07.05)
本日の状態です。(頬側面観)(2018.10.20)
本日の状態です。(咬合面観)(2018.10.20)
S・Sさん、喜んで頂けて私も嬉しいです。
いつも励まされるお言葉ありがとうございます。
※インプラント診断 10800円/1ケース
インプラント埋入から完成(ジルコニアカスタムアバットメント+セラミッククラウン)まで 378,000円/本
その他、キャップ交換、スキャニングなど合計約10,000円程度の諸費用が掛かります。
よって完成まで実際には約40万円/本かかります。