右下第二小臼歯と第一大臼歯部分にインプラントをフラップレス埋入しました。(2018.10.27)
フラップレス埋入オペとは歯肉の剥離を行わずにインプラントの埋入を行うオペのことです。
ブルーの挿入ジグを外しました。
埋入トルクが十分であったため、歯肉の形態を整えるためのヒーリングキャップを締結してオペ終了です。(2018.10.27)
そして、5週間が経過した本日です。
歯肉粘膜は完全に治癒しています。
ヒーリングキャップを外しました。
目視において歯肉は良好な性状を示しています。
フラップレスオペですので骨のフラットニングを行っていませんが
現在の私はその必要性を感じていません。(例外は存在します)
適切な埋入深度を見極める必要は当然あります。
インプラントの性能が向上した今日、私はフラップレスオペが今後の主流になっていくことを確信しています。
粘膜を剥離することで起こる血流の障害による治癒不全や粘膜の退縮、創の裂開、感染症のリスク上昇など
骨表面を見て埋入深度を確認することができるメリットよりも、粘膜を剥離しないメリットの方が上回ると考えています。
フラップレスオペではインプラントの埋入と同時に止血も完了し、術後の痛みもほぼないと非統計的ですが感じています。
このケースでも痛みゼロで逆に驚いておられました。
現在はまだ非主流でありますが、インビザラインによる歯科矯正治療と同じで時代は変わると思います。
ただし、矛盾するようですが、フラップを開いてインプラントを埋入するオペを十分に習得した歯科医師がフラップレスインプラントオペを行うべきものと思います。
すべてのケースをフラップレスオペで行うことは難しいですので骨と歯肉の状態の判断が常に必要だからです。
それを言い出しますと、根管治療が十分にできる歯科医師、CR充填が満足にできる歯科医師、、、などなど天然歯に対する治療が十分にできることがインプラント治療よりもさらに大切です。
M・Hさん、出血・痛みともなかったとのことで私も喜んでいます!
あと少しでこの部分で噛めますね。
※インプラント診断 10800円/1ケース
インプラント埋入から完成(ジルコニアカスタムアバットメント+セラミッククラウン)まで 378,000円/本 (奥歯の標準難易度の場合)
その他、キャップ交換、スキャニングなど合計約10,000円程度の諸費用が掛かります。
よって完成まで実際には約40万円/本かかります。(難易度によって異なります)