右上臼歯部に3本、左上臼歯部に2本のインプラントが埋入されています。
「満足できないのでインプラントを抜いて欲しい」とのご依頼です。
まだオペ後半年も経過していないとのことです。
100万円以上の治療費をお支払いになっています。
オフィス内のCTで撮影した右側のインプラントの状態です。
左上のインプラントの状態です。
実際のおくちの内側の状態です。
金属表面にプラークが付着しています。
歯ぐきとの境目に違和感を感じます。(私見です)
状態の確認のため外してみました。
外側にかなり傾斜した状態で埋入されています。
撤去したかぶせものは、プラークの温床となっています。
奥側も外してみました。金属製のアバットメントは黒変しています。
金属製のアバットメントの周囲にプラークが堆積しています。
外した上部構造です。
マージンフィットが不可能なスリップジョイントに近い形態です。
スクリューホールを顕微鏡で確認し、
手持ちのドライバーで適合しましたので外すことを試みます。
いかなるインプラントメーカーであっても対応いたします。
無事にアバットメントが除去できました。
あくまでも私の個人的な見解ですが
不適切な埋入位置と感じます。
レントゲン写真と嵌合部の形態より
POI EX テーパータイプ HAコーティング である可能性が高いと判断します。
かぶせもので強引につじつまをあわせてあると感じます(私見です)
清掃性を犠牲にしている治療と感じます。(私見です)
今後、咬める部分を温存しつつ計画的にすべてのインプラントを撤去し、
ストローマンインプラントによる再治療を行います。
インプラント治療はとてもすぐれた治療方法ですが
「どこで」・「だれによる」治療を受けるかにすべてがかかっています。
「「はじめからきちんとしたところでするべきよ」と言われました」とK・Kさん。
再治療は撤去の費用もかかりますし、治癒期間も余計にかかります。
弊オフィスにはお困りの方が多くお越しですので、日々経験値を得ています。
K・Kさんにも笑顔を取り戻して欲しいと願っています。
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広島市南区 三好デンタルオフィス