インプラント治療は骨に対する治療ですので
骨が不足している場合は、骨増生処置が必要です。
上顎の場合はサイナスリフト・ソケットリフトと呼ばれる手法があります。
本日は右上のサイナスリフトを行います。
右上上顎洞の矢状断(前後的断面)です。
画像左側が前歯側です。
より白く写っている構造体が骨です。
中央よりも右側(奥側)の厚みが薄い状態です。
上顎洞粘膜はおよそ5mmに肥厚しています。
上顎洞粘膜が肥厚している場合は処置中に破れにくいため
ある程度の範囲であれば好都合です。
右上上顎洞の前頭断(左右的断面)です。
判りにくいアングルで恐縮ですが
粘膜剥離を行い上顎洞周囲骨を露出させます。
まずは顕微鏡を覗きながら開窓します。(ラテラルウィンドウオープン)
大きなラウンドダイヤモンドポイントを5倍速コントラで用い
生理食塩水を注水します。
私は骨ディスクを残さない方法を気に入っています。
上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を慎重に剥離します。
マイクロスコープ(顕微鏡)を覗きながら行います。
上顎洞粘膜の剥離・挙上を終えました。
呼吸と共に粘膜がアコーディオンのように動くことを確認します。
破れていないことを確認するためです。
骨移植材を填入します。
骨移植材の填入を終えました。
開窓部分にコラーゲンメンブレン(バイオメンド)を設置し封をしました。
縫合を終えました。
およそ6ヶ月後にインプラントの埋入を行います。
顕微鏡はもはや歯科治療に必須な設備と考えます。
弊オフィスの2台の顕微鏡が同時に壊れたとすれば
その日は休診にせざるを得ないと考えています。
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広島市南区 三好デンタルオフィス