新年明けましておめでとうございます。
2016年は本日が仕事始めです。
山口県周防大島町からお越しのY・Kさんの左下第二大臼歯部分へインプラントオペを行いました。
昨年のこととなりますが事前にオフィス内のCTでシミュレーションを行います。
オレンジのラインは下歯槽神経管ですので損傷してはなりません。
骨頂部分の幅が狭くなっていますのでフラットニング(骨の平坦化)を行ってインプラントを埋入します。
骨の修正を行わないまま埋入すると歯ぐきとの接合部分が無理な形態となり大きな窪みが出来てしまいます。
骨の量、対合歯とのクリアランスなどを考慮する必要がありますが、このケースではフラットニングすることで
インプラント治療の仕上がりを解剖学的形態に近づけることが可能になります。
事前にフェイスボウトランスファーを行い、顎関節と上顎歯列の位置関係を記録します。
ドイツKaVo社の咬合器に上下歯列模型をマウントしました。
埋入ポイントの確認です。
矯正治療を受けられています。
CTデータと重ね合わせてシミュレーションします。
熱可塑性樹脂を用いてサージカルステント(ドリルガイド)を作成します。
サージカルステントが完成しました。
ここまでが昨年です。
いよいよ本日オペに臨みます。
実際のおくちにサージカルステントを装着してスタートします。
スターティングポイント(起始点)のマーキングを終えました。
過去に抜歯されている第二大臼歯部分の骨の幅が第一大臼歯部分と比べて細いことがわかります。
抜歯後に骨の幅が吸収してしまうことを防ぐため、弊オフィスではソケットプリザーベーションを行っています。
安全な深さまでドリリングして深度ゲージを挿入しましてレントゲンを撮影します。
予定通りの角度ですのでドリスステップを進めます。
粘膜を剥離して実際の骨の状態を確認します。
骨頂部分の幅の細い部分を宅地造成のようにフラットにしていきます。
フラットニングを終え、最終ドリルまで進みました
インプラントはスイスのストローマンインプラントです。
他社のインプラントを弊オフィスで使用する可能性は現在のところありません。
※再治療や撤去に関してはいかなるインプラントでも対応しています。
ボーンレベルテーパードインプラント φ4.8㎜ 長さ10㎜ です。
無事に埋入を終えました。
フラットニングしていますので隣在歯よりも少し深めのポジショニングです。
挿入ジグを外しました。
インプラントフィクスチャーのスクリューホール(接続部)が見えています。
ヒーリングキャップを締結して縫合しました。
山口県周防大島町からお越しですので抜糸不要の吸収性縫合糸で縫合しています。
オペ終了時のレントゲン写真です。
予定通り無事終わり、今年も良いスタートとなりました!
Y・Kさん、インプラントオペお疲れ様でした。
奥歯で咬める良い年になりますので私も楽しみです。
もしよろしければ
ブログランキングに投票のため、このリンクのクリックお願いいたします。
広島市の自由診療専門の歯科医院 三好デンタルオフィス