※外科処置の写真が含まれますのでご注意ください。
本日は私の母のインプラントオペです。
初診時に歯周病で抜歯した右下奥歯の部分にインプラントを植えます。
術前のCTシミュレーションです。
骨の横幅はたっぷりとありますが
下歯槽神経管(オレンジのライン)までの縦の幅が少ない状態です。
スイスのストローマンインプラントの中でもっとも短い、長さ6mmを選択します。
6mmのインプラントは単独では用いません。
複数のインプラントで歯を作る際にのみ使用できます。
慎重にドリルを進めます。
6mmの深さに到達しました。
お馴染みのスイスのストローマンインプラントです。
スタンダードプラスインプラント Φ4.8mm WN 6mm
無事植え終わりました。
15Ncm以上のトルク値で植えられましたので
6週間後に負荷をかけることが可能です。
保護キャップをします。軟膏は固着防止のグリス代わりです。
保護キャップ(ヒーリングキャップ)を15Ncmの力で締結します。
埋入後のデンタルレントゲンです。
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上顎の骨の厚みが少ない場合は上顎洞を挙上すれば長いインプラントが可能です。
しかし、下顎において下歯槽神経管までの距離が少ない場合は
突き破らないように慎重にドリリングする必要があります。
それゆえに骨が少ない下の奥歯のインプラントオペが最も緊張します。
ドリルで神経管を損傷した場合は麻酔が効いていても
雷に打たれたような痛みが出ると言われています。
その後、永久的な麻痺が残る可能性が高いです。
やはりインプラント治療には骨の状態のわかるCTが欠かせません。