※外科処置の写真が含まれますのでご注意ください。
治療技術向上のため公開しています。
インプラント治療は失敗が許されない治療ですので慎重に行う必要があります。
ミラー像
右上咬合面をミラーに反射させています。
第二小臼歯の部分にインプラント治療をします。
いつものようにフェイスボウトランスファー後に咬合器付着して
模型診断します。
模型上でインプラント埋入ポジションを決めます。
歯と歯の中間線よりもわずかに内側に位置させます。
局所麻酔のあと、まずは歯ぐきの上から安全領域の範囲でドリリングします。
深度ゲージを挿入しています。
もうすこし頬側に傾斜させる必要があります。
近遠心的な角度はこのままで良いようです。
この状態のままCTをX線量1/2のクイックモードで撮影します。(ヨシダ ファインキューブ)
CT画像です。
写真どおりもう少し頬側に傾斜させる必要があります。
写真・CTを撮ることで冷静になり精神的なゆとりが生まれます。
ここから上顎洞を挙上して無理の無い範囲で長いインプラントを植えるようにします。
ドリリングで方向修正をしたあと上顎洞粘膜を損傷しないように
オステオトームでソケットリフトします。
穴の準備ができましたらいよいよインプラントを植えます。
おなじみのスイス製ストローマンインプラントです。
ボーンレベルインプラント RC Φ4.1 12mm
インプラントを無事植え終わりました。
周囲の骨が少ない状態でしたので骨移植材を用いて骨造成をします。
顆粒状の骨移植材です。
ハイドロキシアパタイトが主成分のカルシタイト(商品名)です。
周囲にたっぷりと骨移植材を満たします。
縫合しました。移植材を用いた場合は密閉することが重要です。
約一週間後に抜糸(ばついと)します。
今後、前後の歯および下の歯もセラミックでの治療をします。
オペ終了時のデンタルレントゲン写真です。
右端に写っているのは弊オフィス来院時よりも前のインプラント治療です。
今後治療が必要になる可能性が高いです。
※将来的に画像右側のインプラントは撤去いたしました。
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骨移植材を用いていますので通常の1.5ヶ月の2倍の治癒期間を設け、
約3ヵ月後に仮歯を作り噛めるようになる予定です。
狭い位置へのインプラント埋入はやはり緊張しますがオペ終了時の満足感も大きいです。
Yさんオペお疲れ様でした。少し痛むと思われますのでお大事に。
広島のインプラント歯科 三好デンタルオフィス