本日は日曜日ですが診療しています。
こちらの記事のケースの続きです。
ワンピースのインプラントを除去しました。2014.08.24 AQBインプラント
治療が順調に進み、本日は画像中央の右上のワンピースインプラントを撤去します。
歯ぐきの色調は独特のものです。
ワンピースインプラントの欠点の一つとして、撤去が困難であることが挙げられます。
事実上グリップして回す他ありません。
そこでインプラント本体に横穴を形成し、バーを挿入して回す作戦で臨みます。
金属を削りますのでラバーダムで粘膜保護を行います。
形成した穴にバーを挿入しました。
抜歯鉗子を使用して回していきます。
しかし、この径のサイズでは上部がねじ切れそうになってしまいます。
フラップを翻転し、グリップして回すことに作戦変更です。
研磨面が骨内に位置付けられていますので
骨とインプラント体のネック部分には軟組織がリング状に存在しています。
本来の想定外の位置付けです。
徐々に回ってきました。角度としてもかなり頬側傾斜しています。
無事に撤去できました。
撤去した穴の左隣の最後一本も今後撤去します。
この後、縫合します。
写真両端の構造物は私が埋入したスイスのストローマンインプラントです。
右端の白いアバットメントは私が作成したジルコニアアバットメントです。
左端はジルコニアアバットメント作成中に用いる一時的アバットメントです。
ザラザラの部分が骨内に存在する設計ですが
研磨面が4㎜以上骨内に挿入されていました。
その状態ではインプラント周囲炎のリスクが高まります。
もし適切な埋入深度であっても、かぶせものとのジョイントを適切に構成できないと
私は考えます。
N・Eさん、本日もおつかれさまでした。
「治療が進み、歯磨きしやすくなりました」
嬉しいお言葉です。
ご相談はお気軽に
広島市 三好デンタルオフィス