本日は日曜日ですがインプラントオペに臨みます。
右上大臼歯部分に2本のインプラントを埋入します。(2014年10月撮影CT)
2014年7月にサイナスリフト(上顎洞挙上術)を行っています。
こちらの記事です。
第一小臼歯部分のインプラントは2014年6月に埋入しています。
昨日の診療時の写真です。
フェイスボウトランスファーを行い、顎関節と上顎歯列の位置関係を記録します。
KaVo プロターevo7 咬合器に模型をマウントしました。
インプラント埋入ポジションをガイドするサージカルステントを作製しました。
そして本日オペに臨みます。
局所麻酔後に手前の仮歯を外してオペを開始します。
サージカルステントを装着し、スターティングポイントをマーキングします。
手前のインプラントのスクリューホールに棒を挿入し、角度の参考にします。
ドリリングは最小限とし、オステオトームを用いてソケットリフトを行います。
粘膜剥離を行った後にオステオトームをマレットで槌打すると、
骨質の柔らかい方へ容易に変位してしまいます。
変位を防ぐため、このケースでは粘膜剥離前に最終サイズまでオステオトームを使用しています。
粘膜の穴をサージカルステントとして用いています。
オステオトームとボーンコンデンセーション(ストローマン純正)で
インプラント床(埋入する穴)の形成を終えました。
(患者さんのご年齢と全身状態によっては、フラップレス埋入します。)
この状態から粘膜剥離して骨を確認しインプラントを埋入します。
スイス ストローマン社 SLActive ボーンレベルインプラント Φ4.8 8mm
インプラントの埋入を無事に終えました。
封鎖スクリュー高さ0.5mmを締結しました。
私はフラップを一枚にして、圧排しやすいこのような切開線を好んでいます。
歯槽頂中央に切開線を設定すると、口蓋側のフラップが邪魔となり、ドリルステップを進めるうちに
頬側に移動しやすく失敗の原因となるからです。
宮城県からのお越しですので吸収性の縫合糸で縫合し、抜糸を不要とします。
フラップ(粘膜弁)に穴がありますが、骨移植材を入れる場合に必要があれば、
サイトプラスト等のメンブレンを使用したり、コラーゲンプラグを縫い付けたりします。
しかし、患者さんの安静への協力が得られれば、骨移植材を入れたとしても、そのままで問題ないと考えています。
それよりもむしろ埋入位置の正確性を重要視しています。
弊オフィスで過去のインプラントを撤去する原因として「埋入位置・角度の不良」が多く占めており、
これは植え替えるほか手がありません。
終了時のレントゲン写真です。
本日埋入したインプラント(画像左側2本)の周りに顆粒状に見えるのは、
サイナスリフト時に用いた骨移植材(ハイドロキシアパタイト)です。
N・Mさん、2日間の治療おつかれさまでした。
このブログ作製時にはまだ飛行機の機内かと思われます。
次回は5月にまたお待ちしております。
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