広島市の自由診療専門歯科 三好デンタルオフィス 代表 三好龍治です。
初診時のパノラマレントゲン写真です。
右上臼歯部分には過去に3本のインプラント治療を受けておられます。(765┘:右上765)
奥側の2本はインプラント周囲炎を起こしており、周囲骨が吸収して無くなっています。
この2本のインプラントを撤去して改めてインプラント治療を行います。
まずは右上第二大臼歯部分に傾斜埋入されているインプラントの撤去して、改めて埋入オペを行います。
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実際の右上臼歯の状態です。咬合面観
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頬側面観です。
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口蓋側面観です。
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スクリューホールからスクリューが露出しています。隙間に物が詰まることでもお困りです。
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スクリュー固定(スクリューリテイン)してある上部構造が無事にとれました。(1.0㎜Hexドライバー)
スクリューリテインとはインプラントに対して上部構造(歯の形の部分)をネジによって固定しているタイプの修復方法を指します。
セメントによって固定しているタイプはセメントリテインと呼びます。
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粘膜に接する粘膜面にはプラークが付着しています。
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手前側の6┘(右上6)部分のインプラントも今後植え替えますが、本日は7┘を優先しますので
連結部分を切断して、本日の終了後にはスクリューリテインにて再装着する準備をします。
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スクリューリテインしてあった上部構造を取り除いたあとの状態です。
アバットメント(中継ぎパーツ)が見えています。
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上部構造を外した状態でのデンタルレントゲン写真です。
形状からアンキロス インプラント (Ankylos Implant )であることが確定的です。
インプラントネック周囲の骨が皿状に溶けて無くなっていることが判ります。
私の見解として、極端な傾斜埋入は避けるべきと考えます。
咬合圧のかかる軸とインプラント軸が一致しないことはインプラントや周囲骨に負担をかけると考えるからです。
また、傾斜埋入すると骨上面に対してインプラントネックをいわゆるツライチにすることが困難です。
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アバットメントも取り除きました。
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歯肉縁下部分にはびっしりとプラークが付着しています。
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アバットメントを除去した後の状態です。
プラークが付着していたことによってインプラント周囲炎が起こり、骨吸収を引き起こし、
歯肉もデコボコになっています。
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ここからはインプラント撤去用のneo Fixture Remover kit(ネオ フィクスチャーリムーバーキット)を用います。
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まずはフィクスチャーリムーバースクリューを、撤去するインプラントに締結します。
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フィクスチャーリムーバースクリューの締結を終えました。
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フィクスチャーリムーバースクリューの上から逆ネジでフィクスチャーリムーバーを締めていきます。
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トルクレンチで逆回転させて撤去出来ました。
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撤去した アンキロス インプラント (Ankylos Implant )です。
φ3.5㎜と推測します。
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アンキロス インプラント 撤去後のインプラント床(埋まっていた穴)の状態です。
逆回転で撤去した場合は、金属切削片がほぼ出ませんので、トレフィンバーなどで削り取るよりも合理性があります。
逆回転で取れない場合は、やむを得ず周囲骨の切削を行って撤去します。
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ここからは新たなインプラントを埋入しますので歯肉を剥離して骨の状態を確認します。
インプラント周囲骨の皿状吸収が見受けられます。
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ドリリングとソケットリフトを行い、上顎洞底をわずかに挙上し、新たなインプラント床を形成します。
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ストローマンインプラントBLT φ4.8 長さ8㎜ を準備します。
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新しいインプラントの埋入を終えました。
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インプラントフィクスチャーのスクリューホール保護と歯肉の形態を形成するためのヒーリングキャップを準備します。
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撤去したインプラント床や新しいインプラントの周囲に填入する骨移植材も準備します。
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ヒーリングキャップの締結と骨移植材の填入を終えました。
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抜糸不要な吸収性の縫合糸で縫合し、6┘のスクリュー固定を終えて本日のオペの終了です。
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インプラント撤去および埋入オペ終了時のデンタルレントゲン写真です。
本日のインプラントが定着して仮歯で咬めるようになった段階で右上第一大臼歯(6┘:右上6)インプラントも
撤去して再治療します。
※右上第一大臼歯のインプラント撤去&埋入オペ時の記事はこちらです。
「アンキロスインプラントの撤去&埋入手術を行いました。2025.09.24|Ankylos Implant」
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N・Hさん、インプラント撤去からの埋入オペにつき、お疲れのことと思います。
あとで少し痛むと考えますが、よくぞ乗り越えられました。
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